2011-08-16 飴玉 幼い頃、なぜだか甘いものを禁止されていた。 そしてなぜだか膝の具合がおかしくなったことがあって、医者に診てもらった。病院に行くときは、いつもの過剰な、私にとっては怖い母だったが、診察してもらうと母はおとなしくなって、不安になった私は「お医者さん、なんて言ってたの?」と聞いた。 「甘いもの、沢山たべなさい…だって」 と言って病院の近くの売店で、このバターボールを買ってくれた。 病名は分からなかったが、ずっと甘いものに飢えていた当時の私にとって、それは天国にいるような味わいだった。