見本

アートフェア東京
綺麗で完成された作品がズラリ終結
見ていると、感想というか頭の中にゴーっと言葉が渦巻く。
絵を通してその作家の思いが伝わって来て
心で会話出来るというのは
ほとんどテレパシーみたいな世界で楽しい。


美術家なんかよりも美術評論家になったほうが向いてるんじゃないか?
って気持ちが一瞬、湧いたりしたけれど
真正直なことなことしか言えないので、
そんなものになってしまったら、直ちに海に沈められるだろう。


今回のアートフェアは、4月に開催される予定が震災云々で順延になった。
一応チャリティーコーナーも設けてあったけれど。
震災以前の日本と以後の日本が短期間で相当変化を遂げたのに
日本に住んでいる作家さん達が、震災以前と以後で
製作するスタンスが変わらなかった訳は無いはず。


でも相変わらず、綺麗で格好よくて美しくて可愛い。
そういう世界がほとんどだった。

アートって一つのメディアかと思っていた。
でももちろん、エンターテイメントでもある。
この平衡感覚を習得するのは
あるいは、習得していたとしても
きっときっと難しい。

まあ、もっと時間が必要なのかも知れないけれど。


今この時点で
現実を直視しようとするひとのほうがロマンチストで
現実を見ないようにしようとする人が現実的な人なんだと思う。