病院
解熱剤を飲んで体温を8度代まで落とし、近所に出来た新しい病院へ向かう。
寒い、体温を下げると汗がでるので衣服の中で汗が幾筋か流れ落ちてこそばゆい。着いてみると自分が思っていた総合病院のイメージと全然違う。
初心受付の手続きは二カ所で行う
こっちは、ふらふらなのに
この病院の人達はせかせかしてない。
その態度が、
今は無駄な優雅にみえてくる。
やっと救急処置室にむかう。
体温計で熱を計る
「結構、熱ありますね」
とナースが呑気に言う。
(だから救急にきてるのさ)
血圧を計ったあと
白衣のせんせーが現れる。
昨晩から高熱が酷いこと
喉が痛いこと、咳は無いこと。
胃腸の調子は特に悪くないこと
インフルエンザの予防接種はしたということを話す。
その後、インフルエンザの検査をする。
「結果が出る迄しばらくお待ち下さいね。」
と椅子で待っていると
「
ひとが入れ替わり立ち替わり救急看護室に入ってきているのが聞こえてくる。
椅子で座って待っていたが処置室には誰も入って来ない。
しんどくなって、よこのベットに学校の机に寝るみたいな格好で待つ。
それもだんだん寒くて我慢出来なくなってきたので
ベットに上がって横になって布団をかぶって待っていた。
うとうとし始めた頃
白衣のせんせーが入ってきた。
「検査の結果は陰性です。
でも症状からしてインフルエンザとしか思えません。」
「どうしますか?タミフル飲みますか?
もしこれが私の家族だったら私は絶対飲ませます。
ここでタミフルを飲まなければ一週間ほどこの高熱が続くことになります。」
ほとんど脅しにも近い言葉に
「じゃあ…、タミフル飲みます」
と返事した。
救急看護室をでると患者もナースもほとんどいなくて
出口を警備員さんに教えてもらった。
家に帰るとさっきより熱は上がっていた。