公園

escargotskin2010-09-10

公園でアイスクリームをたべて、グリム童話集を読んでいた。
自分の部屋では思い詰められたような気分でも
一歩外へ出れば、太陽がおおらかに輝きながらゆっくりゆっくり廻転している。
今日、そこで読んだグリム童話は、教訓というようなものがよくわからなかった。
ただの笑い話なのだろうか?

『三人の怠け者』

王様が三人の王子を持っていました。王様は、三人を同じように可愛がっていました。そこで、自分が死んだあとはどの王子を王様とするときめていいのかわかりませんでした。いよいよ死ぬときがくると、王様は三人の王子を呼んで、
「わたしがひとりで考えた事を、そなたたちに話そう。そなたたちの中でいちばんめんどくさがりやの大怠け者が、わしのあとをついで王様になるのだ」
と言いました。すると一番上の王子が、
「おとうさま、それならこの国はわたしのものです。わたしが横になって寝ようとするときに、目の中にしずくが落ちたとします。そういうとき目を閉じれば寝られるものを、目を閉じるのが面倒なほど怠け者ですから」
と言いました。二番目の王子は
「おとうさま、この国は私のものです。ともかくわたしは火にあたっている時に、足をひっこめるよりも、かかとをやけどしたほうがましだとおもうほどの怠け者です。」
と言いました。三番目の王子は、
「おとうさま、この国はわたしのものです。わたしが首つり台にかけられるとします。縄はもう私の首にかけられています。
そこへだれかがやってきてよく切れるナイフをわたしの手に握らせ、その縄を切ってもよいと言います。けれどもそんなことで縄まで手を持ち上げるくらいなら、わたしは首を絞めてもらった方がいいほどです。」
と言いました。
父王はこれを聞くと、
「そなたがいちばんいいぞ。そなたを王様にしてやる。
と言いました。

THE END

なんだろうってわだかまりがのこってる。