執着

いつものスーパーで買い物して
レジに並んでいたら、前にいるおねえさんが
すごく可愛いお財布を取り出した。
私の目は釘付け。

どこのブランドか知りたくてジーッとみてるが
全然マークやロゴなど見つからない。
おねえさんはお会計を済まして行ってしまった。

私も、続いてさっさとお会計を済まして
おねえさんがと同じ、買い物した荷物を入れる台へと進んだ。
財布を閉じてカバンにしまうおねえさんに
勇気をだして声をかけた。

「あのー、すごく可愛いお財布持ってらっしゃるの見ちゃったんですけど…」

「えっ!ああ…ありがとうございます」

「失礼ですが、どこのブランドのものですか?」

「ええっとー。どこだっけ?その辺で買ったものではないんですよね。」
と、おねえさんは再びお財布を取り出して、ブランドネームを探してくれた
財布の内側にうっすら刻印がある。

「あ、ツモリチサトさんですね」

「ありがとうございます。私、めったに人に話しかけないんですけれども、
ここで聞かなかったらずっと後悔するとおもったので、失礼しました」
 
で、家に帰ってすぐ検索。

コレです。