寿歌

新国立劇場で『寿歌』(ほぎうた)というお芝居を一人でみる。
脚本、北村想さんのものは人生で二度目。
学生の頃にやっぱり一人で観に行った戸川純の一人芝居。
一人芝居って、寂しい結末が用意されていることが多いけれど
本当に心に風穴があいたようで、帰り道は痛い程寂しかった。

そして今回、『寿歌』
キャストは堤真一戸田恵梨香橋本じゅん
季節感は無くなり、ミサイルが飛び交い、放射能の雪がふる世の中。


以前はファンタジーだったものを
3.11のファンタジーを越えたリアルな事故と天災が
ファンタジーとリアルの垣根を曖昧にした。
今の作品だと思った。

いい加減に生きても
求道の旅に出ても
同じものに出会うものなのかも知れない。