同時
私は今日も
得体の知れない焦燥に煽られながらも
ものすごく退屈していた。
そして今日も
オリエンタルランドの
小指の先ほどの花火を眺めた。
遠くて近い夢の国の花火を眺めると
妙に落ち着く。
手のひらの上の花火。
小さ過ぎて写真には写らない。
でも、夜の空気が意外に冷たくて驚いた。
立冬なのだ。
季節の変化にも
わからない、なにかの変化にも気持ちが付いていけない。
センチメンタルな秋を味わっている余裕も無く。
松茸の味も味わう他の面での余裕も無く。
余裕が無いのに、どうしてか退屈というのは
いったいどういう訳なのか。
やるべきことを先延ばしにして
退屈感を味わっているんではないだろうか?
という焦燥感にかられて
なんとなく、進める。
いや、このふわふわとした不安感が
いわゆるセンチメンタルと言うモノなのかも知れない。
私はきっと明日も退屈しながら焦燥する。