短冊

escargotskin2011-07-04

「おおきくなれますように」
「うしろまわりができますように」
「パパの仕事が決まりますように」

短冊に書かれた七夕の願い事を少し読んでみる。

欲望の感じられない
脱力系の願い事の数々。

他の誰かにも
自分にも
神様にも
特に何も期待するほど
子供じゃないのかもしれない。


50代後半くらいのフチなしメガネをかけた男性。
「生ものですのでお早めにお召し上がりください」
とシールが貼られた白いケーキの箱を膝の上に持って
嬉しそうに、電車で前に座っていた。
駅に着くと慌てたように、電車を飛び出していった。
お祝い事かな。