縫製

escargotskin2011-04-28

お直ししたドレスがやってきた。
リボンや造花やシールの付いた
クレープ紙をビリビリ破いて、包みを開く。
生まれたてのドレスが色鮮やか。
でもどうも新鮮さとか、ときめきとか、
小さい花が咲くようなあの感覚が、無いの。
お買い物って言葉にすると『自分に期待すること』だったり
それはある種の挑戦だったり。
何か新しい自分の発見だったりするはずなのだけれど。


さて、どこへ行こうか?


街を歩くとヒョウ柄とかゼブラ柄とかバンビ柄とか
アニマル柄は常に溢れていて
時には「人間やめたいんじゃないか?」と思えるくらいに
全身アニマルだったりする人も居たりする。
無難なようでワイルドなようで、ちょうどいいのだろう。


アニマル柄を身につけるっていうことは
人間社会の規律から少しだけ距離を置くという意思表示を
潜在意識的に誇示していたりするものだ。

制服とかそういうものの丁度対象にあるものが
動物柄だったりするのだけれど。
この世界に逃げ場が無いことを、承知してから着ると
きっとその人にとても似合うものになるだろう。


だけど私は
ごっこがしたい。
あそんでも、遊びきれない不完全燃焼型遊び人。
というか、まだ遊んでない。
ごっこはこれからなんだ。