時差

この人は現代の平塚らいてうなのだろう。
病院の帰りに叶恭子初監督作品「BUTTERFLISTA すべては愛の行為。」を観て思った。


ほぼ色物として取り沙汰されていることが多いけれど
叶姉妹と聞いて以前よりは拒絶反応を示す人は少なくなった。
高価なアクセサリーとかバックとかドレスはきっと
関西人特有の優雅なギャグだろう。


体調が良くない為かうとうとしながら
高校の時、国語の教科書に載っていた「みだれ髪」の
「やわ肌のあつき血汐にふれも見でさびしからずや道を説く君」
を思い出す。


与謝野晶子のこの歌は当時
「此一書は既に猥行醜態を記したる所多し人心に害あり世教に毒あるものと判定するに憚からざるなり。」
等と物議をかもしたらしいけれど、いつの間にか教科書に載って国語で習うようになった。
そして教室をざわめかせた。


『新・新しい女』
時代は一段落クリアして、もう次のステージに移っている。