ケーキ力学

escargotskin2010-05-12

手作りケーキのおおらかな味も好きだけど
計算されつくした狂気のような味のケーキも一口一口に驚きがあって好き。
フォークの先から口の中へ滑り込ませた途端
脳内に凄いバランスで建っている近代的建築物がたち上がる。
立体絵本を開く瞬間に似てるかも知れない。
京都ならばghostという入り口の分かりにくい、お洒落立ち飲み屋のような小さなケーキ屋。
ghostでは珈琲も紅茶も椅子も出してもらえなくて、お客さんはただ立ってケーキを食す。
飲み物は一応お水は出して貰える。
他の飲み物はお酒。
しかもビールとかワインとかではなくて、ケーキに使っているお酒だけ(お酒はあまり飲まないのでうろ覚えですが)
妙なお店ですが、兎に角ケーキの味は緻密な数式のような味で、超絶美味!



東京ではIL PLEUT SUR LA SEINEなのかな。
代官山のお店に直接足を運んだ事はないのだけれど
そのうち行ってみたい。
素材に拘って、此所も建築系ケーキ。
そして賞味期限とは別に『最高美味期間』というのがあってケーキ思想の凄味を感じさせられます。

でも舌触りは羽根みたいに軽くて、うっかり飛んでいってしまいそうになるのだよ。