残酷な物語
エスカルゴヘッドドレスが一丁上がり。
誰が着けるんでしょうね?
かたつむりのヘッドドレスなんて。
ところで最近、白雪姫の童話に出てくる白雪姫の母って
どんな気持ちだったのかしらと気になる。
妃はもちろん娘を愛していた。
成長の過程で白雪姫はだんだんと母である妃から自立してゆき
妃は気が付くと年を取っていた。
永遠の愛と忠誠を誓ったはずの
王も家来もだんだん妃への興味を示さなくなり
白雪姫はかつての妃以上にちやほやされて人気者。
大衆というのは熱しやすく忘れやすい薄情な生き物。
人気絶頂の中で白雪姫がいい気になって
妃のこともないがしろにするようになると
王妃の孤独はかつての脚光と真逆に深く暗いものになっただろう。
嫁いできたので親族もいない。
王妃だから逃げ場も無い。
『鏡よ鏡、歯を食いしばって状況に耐えているのは、だあれ?』
『鏡よ鏡、涙を流して映っているのは、だあれ?』
物語の本当に残酷な側面は
王妃のことを悪者愚者扱いをして顧みない作者と読者なのかも知れない。
TH38でインタヴューさせて頂いた美女も鏡だらけの部屋に住んでいる。
今更ながら、なにか関係がありそうな気がしてきた。
http://www.amazon.co.jp/TH-no-38
そういえば、ディズニーの白雪姫のアニメをまだ観たことがない。
手塚治虫が観て ”日本は戦争に負ける” と悟ったという名作、
今度きちんと観てみようかと思う。