2011-02-01から1ヶ月間の記事一覧

花火

毎晩8時半になると、遠くでかすかに爆発音が聞こえてくる。 ベランダに出るとディズニーランドの花火が見える。 すごく小さくて線香花火に満たない位の大きさ。 しかも前にマンションが建ってしまったから半分しか見えない。 ほんの少しの時間だけど、何気…

毛皮

もう何年も着てないコートだけど、 今年こそは着ようとクリーニングに出したら、 思いのほか時間がかかってしまった。 去年はクリーニング屋さんに問い合わせたら クリーニング代が39000円だと言われたので 新しいコートが買えそうじゃないかと 「やっぱりい…

具現

夢を形に出来る人は、 思ったことのほとんど全てを言語化できる人なんだと、 気付かされた日。 天才って天使とはちょっと違うんだってことに 何故か安堵する。

幽体

森美術館 小谷元彦展 高校生の頃、この人に習ったことがある。 こちらがデッサンしている間。 あいた場所で、あいた時間にもの凄い速さで彫塑をしていく。 スピード狂と言わんばかりに、とにかく速い。 人の頭部だったけど。 出来上がったものに 「耳が大き…

比翼

やっぱりいい。 すごくいい。 観てるとすっかり魅了されてしまう。MUTTONIの作品たち。実物を観ないで過ごす人達が可哀想。

氷河

冷たい夢を見て起きた。 アイススケートリンクみたいな 氷で出来た真っ白な床、壁、天井。 つららみたいな透明の柱。窓にはステンドグラスがはめ込まれていて。 蝋燭の光で建物全体が輝いて見えた。 綺麗だけど、とても寒かった。 世界随所に大変なことが起…

本棚

誰かの蔵書をのぞく行為は ちょっとしたエロスだと思った。 作家であり、 フランス文学者であり、 コレクターでもある鹿島茂さんのコレクションを披露する「鹿島茂コレクション1 グランヴィル−19世紀フランス幻想版画」 練馬区美術館で行われる。 繊細で豪華…

廃墟

近所に廃墟がある。 廃墟というか、 厳密には廃屋と言ったほうが正しいかも知れない。 新しいマンションや建築物がにょきにょき育っている中で その廃屋だけが時間が止まっていて 春、その庭には毎年、山桜が咲く。 山桜は「櫻」と表記するのが正しいように…

化粧

シールの角が少しめくれて剥がれそうになっていたら…a.勢いよくベリッと剥がす。 b.そろりと綺麗に剥がす。 c.ちゃんと貼り直す。 d.放置。 私はたぶんbとcの複合型で、綺麗に剥がれそうか、そうでないか確認した上で貼り直す。 街で公衆電話を見かけた。 そ…

帰還

もうさしあげたつもりになっていた本が、 先日突如郵送で帰還した。 自分で瞬発的にデザインした雑誌名のウ゛ィジュアルは、 今も気に入ってる。関わって下さった方々、ありがとうございました。

銀河

角川ドラマルネッサンス CD版宮沢賢治童話集 『銀河鉄道の夜』 をベットルームの人工銀河を眺めながら ほとんど暗闇の中で聴く。脳内スクリーン。

拡大

木々の騒めき。 ただ葉っぱ同士がこすれ合う音が 清々しく聞こえたり 心のざわめきの音に聞こえたりしてきた。 60年代という時代を映した上で 言葉にはしにくいような 空っぽ感が表現してあって 重量感があるのに 無いような 無重力的深淵にカメラを向けてる…

星空

「大人の科学」の付録をやっと組み立てて、 天蓋ベットがプラネタリウムになった。 写真ではうまく撮れないけれど。 綺麗 よく中学生くらいの作文で 『この広い宇宙から観れば、自分の悩みなんてなんてちっぽけなんだろう。』 という表現が 慣用句のように使…

容器

病院が長引いて どうしても喉が渇いてしまったので お水を貰ったら 「スミマセンこれしか無かったんですけど綺麗ですから…」 と記名欄付き、 目盛り付きの、 あのコップでお水が出てきた。 しかも、Largeサイズ。 ただ、お水を飲むだけなのに 特別ないれ物で…

霧中

お気に入りのチューリプ型?の マグカップの取っ手が割れた。 ちょっと大きめサイズだから 花瓶として使えないかなと 試しに薔薇の花を切って 入れてみる。 小さな棘が指に刺さった。 頭の中に靄が立ち込めている。

高台

夕日が綺麗だった。

嗜好

「どうやっていつもストレス解消してるの?」 と聞かれて、うーんと言葉につまる。 お酒も煙草ものまないし。 カラオケも何年も行ってないし ゲームもしないし。 音楽には助けられることがある。 でも「ストレス解消」とはちょっと違うような。 強いて言えば…

猫足

どうしても 憧れてしまう 猫足バスタブ たぶんこの憧憬はしみついたものだから 拭い去ることは難しいかもと思うけれど 猫足バスタブのシャンプーボトルがあったので 考える間もなく買っちゃった。 大きいので詰替え用のシャンプーが二個分くらい 軽く入りそ…

産毛

緊急シンポジウム 目ざわりのいい 手ざわりのいい 耳ざわりのいい そういうものだけを つくりたい訳じゃないからうぶでも 産毛の先を模索したい。 帰りの電車の中 近くに立っていた革ジャンの男の子が 「最近さー、面白いこと何にも無くて…もうさ、死にたい…

博打

エクサントリークでマリンな幼稚園鞄を入手した。 お買い物はほとんど賭博。 お買い物と言っても 日々の買い出しから何から色々あるから 「ショッピング」とでも言えばいいのかも知れないけれど。 「ショッピング」はハイブランドのイメージがちらつく気がす…

幻覚

夜に見る夢も、 見方によれば一種の幻覚かもしれないし、 体験かも知れない。「頭部」は人によっては、考える場所であるが 別の人にとっては帽子をかぶる場所である。絵画の中の絵画の中の絵画の中の絵画… 月と広野と少年 水槽に入った脳みそ 終始無言 『チ…

妖精

図書館で借りてきたのだけど、私は結構この話が好き。 映画『フェアリー・ウィッシュ』も 思い切り泣けた。 女の子二人で 大人達に夢を与えるなんて なんてロマンティックな話なんだ。

恩恵

ベランダに出しておいた薔薇が夕方からの雨にぬれた。 葉っぱや花にの上で水玉がキラキラとリズミカルに光っている。 どうもなんだか嬉しそうで楽しそうだ。 薔薇にとって雨は「シンフォニーと栄養」みたいなものなのかも知れない。以前チューリップを育てて…

包装

昨日は佐川急便の人に「いつもありがとうございます!」 と挨拶されて、はっとした。 覚えられている。 宅配便の人達は、引きこもりの唯一の社会との接点だ。 今朝は資源ゴミ回収の日だったので 段ボールやら、発泡スチロールやら、 空のペットボトルを排出…

着物

先月の成人式の日にこのブログに書いた 黒と金に、白と赤の花柄の振り袖を着た写真が出てきた。 帯も金色。 誰? 卒業式の写真。 確かこの日は小雨が降ってたんだ。

蓬莱

余計者の安楽に住める場所は何処かにあるのだろうか? それともフロンティア精神でもって、 開拓したり埋め立てたりして創り出すものなのだろうか? 心身を湾曲させて、社会の1ピースとして 生きていくことが出来るならば 幸せなんだろうとは思うけれども …

泣顔

買い物から帰ってきて、マンションのエレベーターに乗った。 もう一人、キャップをかぶったスポーティーな女の子がグホッグホッと 咳をしながら一緒に乗ってきた。 内心「咳をする人とエレベーターなんてやだな。」と思ったや否や 突然顔を手で覆って「うへ…

工場

鳩が地面をツンツンして 集団で飛び立ったと思ったら 円を描いてもどってきて また、茶色の原っぱをツンツンしてた。 『本物』とか『リアル』とか 今っぽくないのかも知れないな。 青空の下の工場って、案外のどかな風景だと思う。